|
|
◆助成金って簡単にもらえると知り合いから聞きました。本当ですか? |
|
国民生活金融公庫からの融資も重要ですが、起業家が忘れてはいけない資金調達方法に「補助金・助成金」というものがあります。
確かに、色々と大変ですが、これも是非検討に入れて欲しいと思います!
このサイトで助成金について詳細に解説するつもりはありませんが、起業家の方が勘違いしている点がありますので、この点について明確にしておきたいと思います。
「以前、人材確保関連の助成金をもらうことができました。補助金・助成金って意外と簡単にもらえるものですね?」
と思っている方が結構いらっしゃいます。
ちょっと待って下さい。
それは「厚生労働省」系の制度です。 「経済産業省」系の制度はそう簡単ではありません。
また、よくこういうことをいう経営者も多いです。
「"国は福祉関連の技術開発に数百億円の補助金を用意している"と知人の経営者から聞きました。その知人も過去に従業員を雇って500万円の助成金をもらったそうです。簡単にもらえると聞いたのですが…」。
これはよくあるパターンの相談です。ここには大きな"誤解"があります。 その知人は恐らく「厚生労働省」系の制度を受給したのでしょう。
補助金・助成金は大きく2つに分けることができます。 これをよーく覚えておいてください。
1.厚生労働省系の補助金・助成金
→主に人材確保、能力開発等に対して助成する。
2.経済産業省・総務省系の補助金・助成金
→主に研究開発、製品開発、サービス開発等に対して助成する。
「1.厚生労働省系の補助金・助成金」は、様々な細かい条件さえ合致すれば受給できる可能性が非常に高い制度です。主に「人材」に関わるものが多く、人件費や能力開発に要した費用等を対象に支給します。
これに対して、「2.経済産業省・総務省系の補助金・助成金」は、技術開発や研究開発に対して助成・補助する制度ですので、各分野の専門家が開発内容等を審査して支給する会社を決定するのです。技術開発や研究開発、試作等に要する費用を対象に支給します。また人件費も対象になりますよ。
各制度にもよりますが、「2.経済産業省・総務省系の補助金・助成金」の受給率は、 平均して約10%程度だと考えて下さい。100社が申請しても10社しかもらえないのです。
これが現実なのです・・・。 よーく覚えておいてくださいね。
これから開業されるあなたも、きっと助成金を申請する機会があると思われます。その際、このページで書かれていることを思い出してください!!
|
|
|